3歩歩けば人は変わる

子どもの頃から親に叩き込まれた教えがブログのタイトルです。基本思いついたときしか書きません。

世界の溝は存在するけど、根本は大差ない


低学歴と高学歴の世界の溝
http://anond.hatelabo.jp/20130809115823

なんかこの記事を見て思うところがあったが、Twitterに書くと長いので久し振りにブログを書く。

言いたいことだけ先に言うと、

・「学歴」と表してたけど、どちらかというと生まれながらの「環境」の差が層を生んでる気がする。学歴はそれを計るものさしのひとつでしかない。
・自分の前に違う層の価値観を突きつけられると、人はだいたい拒否感を示しちゃう。これは「高学歴」の層でも同じ。どっちが偉いとかはない。
・今回の件で「普通」に考えたら分かるだろ、のような意見もあるが、普通に考えたら分かるはずがない。「普通」は人の数だけある。


何故僕が上に書いたようなことを思ったのか、という経緯を書く。
基本的には自分の整理のための自分語りで話が長いので、読み飛ばしてね。


①僕の育った環境について
僕は1985年生まれの28歳。
僕の育った環境も記事にある内容と概ねは同じ。
地元では有名な不良校だったし、小学校中学校の同級生は、高校中退するのも多かったし、中学生の頃に勉強ができた子もだいたい高校で挫折して、その後大学に行ったのはそのうち2割ぐらい。
成人式の時に、子供がいた人も結構いた。
ギャンブルは、周りにそういうのをやる友達がいなかったから分からない。
僕は4人兄弟の長男。
親の収入は少なかったけど、奨学金の借金ロンダリングと本人のバイトや給与で皆大学に行った。
(僕:高専高専専攻科→某システム会社、2番目:私立高校→私立大学→リーマン→脱サラ飲食店店長、3番目:公立高校→国立大学→博士課程、4番目:私立高校→私立大学)

②就職したら低学歴と高学歴の世界の溝には気付いた
就職したとき、留学したやつが結構いてびっくりした。
大学行って当然みたいな文化。
だいたいその他驚いたのは、先の記事とだいたい同じ。

③違う世界を見ることになったきっかけ
社会人2年目になり家の近くをブラついてたら、奥に入った分かりにくい場所にオシャレなスペインバルがオープンしてるのを見つけた。
高専の専門は建築だったのもあって、興味本意で入った。なんとなく気に入ったので、よく行くようになった。
とにかく客がいなかったので、店のオーナーがいつも僕の相手をしてくれた。
オーナーは、地元の高校を出てから、単身アメリカの大学に渡り、そのまま大学院、MBAとって(諸々略)スペインへ(諸々略)大阪の有名な店で修行してからスペインバルを開いた、というマッチョなのに来歴が色々おかしい面白い人だった。
その当時まだ名古屋にはスペインバルが少なかったので、オーナーは本場のバルスタイルで店員や客同士がラフに話す場を積極的に作っていた。
食事やお酒の頼み方、女の子の口説き方等々をオーナーから徹底的にたたき込まれ、みるみるうちに僕は「タダのオタク」からラフに話かけるお店の「常連さん」になった。


④周りは思いの外お金持ちだった
常連になったスペインバルの客単価は安く飲んで6000円ぐらい。
和民に行くような人は来ない。
来てもそんなに頻度は高くない。
早い時間に高い頻度で来るのは、女子会のお嬢様、 女の子を連れた経営者、単身赴任者(役職付きのサラリーマン)。
夜中に来るのは、女の子を連れて遊びまくってるお坊っちゃま、仕事を終えた飲食店関係者。
彼らのほとんどが生まれのながら裕福な家で育った人だった。(飲食店関係者は除く)
僕らが育った環境で、彼らが育ったとしたら、こんな風に優雅に遊べるはずがない。
それが最初に見た小さな世界の溝。
街中で過ごせば、よく見かける風景なので、ここでは深く言及しない。


⑤本物の超おお金持ちの「ドン」に会う
僕はそのスペインバルで超おお金持ちの通称「ドン」と会い仲良くなる。
彼は僕の5つ上で出会った当時はまだ29歳だったのだが、既に40代の貫禄だった。
彼がドンたる所以は、お金の使い方がバブル期のようだったこと。
お店に気に入った女の子がいると、高級な食事とワインを頼み、勢い余ってお店のお客さん全員に振る舞う等、おごりまくりで一晩で10万使うなんてのはザラだった。
当然、女の子含め周りはちやほやしまくってた。
そもそも金のない若者である僕が何故毎日のように飲んでいられたのか、というと、オーナーと結託して、別々に来たお金持ちと女の子達を交流させて、どんちゃん騒ぎを作り出し、便乗してタダ酒を飲みまくってたから。
言ってみれば、僕はそこで世界のハブになってた。

⑥お金で何もかも手に入ると思ってそうでキモい、かわいそう
散々おごってもらっておいて、こういう意見が男女学歴問わず出てきた。
この話を聞くたびに僕はイラついてた。
少なくともお前の心はお金で動いてたやんけ!!
今思えば、相手のペースで心が動いてたからこそ、この反応になったのだろう。


⑦お金で手に入れるか、でなく、お金を使ってどう手に入れるか
愛を金で買う。
というが、おお金持ちのドンの話を聞くと、どちらかというと、
愛を手に入れるためには○○がいる。金は○○を買うための経費。
という考え方だった。
これって、普段から自分たちがやってる感覚と同じだ。
ただ、持ってるお金の規模感が違うから、異質に見えるだけ。
僕には、ただの誕生日にいちいちお祝いするのも、最初、とても異質に感じた。
お前らも異質なのは変わらんよ。


途中息切れしてきて、なに言いたかったか分からなくなってしまった。
しりつぼみ、最後は適当。
やっぱ携帯で書くのはしんどい。