3歩歩けば人は変わる

子どもの頃から親に叩き込まれた教えがブログのタイトルです。基本思いついたときしか書きません。

先生の『ズルい』という言葉

suminotiger.hatenadiary.jp
この記事を見て、これとは全く別の話だが、『ズルい』という単語で我が弟のことを思い出してしまった。

「ズルい」と言う子たちの抱えているもの - スズコ、考える。

この話題とは別だが、弟が中学1年生の時、先生に不良として扱われていた。我が弟は僕に勉強を教えて欲しいと頼んだので過去問を使い勉強。結果100点を取った。その先生がカンニング扱いをし言った言葉がズルいだった

2015/09/04 00:16

以上、この話の要約。

これは我が弟が中学1年生だった頃の話。
我が弟は、かなりやんちゃでお調子者な目立つ方で、中学校に入学ともなれば、不良だけでなく先生にもすぐに名前を覚えられた。
その中で、担任の数学教師(当時40代後半の女性)が、弟を何かにつけて注意するので、よく弟と揉めていた。

そんな中、我が弟は先生を見返してやるため、テストで良い点数と取りたいと、勉強をやる気に。
珍しく僕に、勉強を教えて欲しいと頼んできた。
僕も、それは嬉しくはあったので、勉強を教えることに。
テスト前の最後の仕上げに、僕が2年前に受けたテスト=過去問を使って勉強し、テストに臨んだ。

テスト当日。
弟はご機嫌だった。テストを完璧にできた、とのこと。
特に数学は過去問とほぼ100%同じ内容の問題が出たので、楽勝だったらしい。

そしてテストの答案が返ってきた。
我が弟の数学のテストは100点。
弟は跳ねて喜んだらしい。
しかし、その当日の放課後、先生に呼び出された。

先生に呼び出されて言われたのは「カンニングしたなら素直に言いなさい」。
弟はもちろんカンニングはしていないので、「カンニングしていない」と答えた。
すると先生は何度もしつこく食い下がり帰らせてくれない、しまいには「点が急に上がるわけがない、カンニングしたに決まっている」と。
真面目に勉強した弟は、そこで「お兄ちゃんに教えてもらった、そのテストと問題が同じだったからできた」と言ってしまった。
すると先生は「ほらズルしたから良い点が取れただけ。ズルはいけない」と言い出したのだ。
流石に我が弟は、ブチギレ。
机を蹴って、そのまま家に帰ってきた。

家に帰った弟は荒れて仕方なかった。
事情を弟から聞き、そもそも2年前のテストと問題文と数字がほぼ同じとかダメだろ、とか、証拠もないのにカンニング扱いするとかおかしい、とか家族で一緒に文句を言った。
今度、学校に文句を言いに行く、と我が親も息巻いていた。

翌日学校に行くと、机を蹴って勝手に帰るとはなんたることか、と先生は弟を怒った。
それに弟はブチギレて、暴れて職員室に連れて行かれたらしい。
その後、我が親はそもそもの経緯に問題があると、学校に猛烈な抗議をした。

この事件をきっかけに我が弟の成績は著しく下がっていった。
当然である。
どちらにせよ、先生に難癖をつけられるのだから。
以降もなにかに付けて先生と衝突して問題を起こすようになった。

僕も一生懸命勉強していた弟を見ていたので、これを機に、中学校とは社会の理不尽とダメな大人を学ぶ場所だとつくづく感じたのを覚えている。


あれからお互い大人になり、二人で飲んだときに当時のことを話すことがある。
我が弟曰く、

所詮ひとは見た目や雰囲気でものごとを決める。
あの当時はそれが分かっていなかった。
高校では、第一印象を良くし、先生に軽くこびるようにしたら、同じことをやっても全く扱いが違う。
僕が、学校一番の活発な優等生だよ。
成人式であの先生に再開したとき、僕が○○大学に入った、と聞いた瞬間、中学の頃から優秀な子だったとか勝手にほめてきやがった。
しょうもないアホだ。

とのこと。

その後の弟の努力でうまく消化できていることはいいことだ、と思っている。

「ズルい」という言葉から連想する昔話は以上だ。