3歩歩けば人は変わる

子どもの頃から親に叩き込まれた教えがブログのタイトルです。基本思いついたときしか書きません。

高い買い物ほどフィーリングを大切にする

  1. 自分は高い買い物ほど、フィーリングで選ぶ傾向にある。
  2. 高い買い物≒何度もできない買い物。気に入ったものを長く使い続けることが大切。フィーリングが合い、長く使い続ければ、減価償却できる。
    フィーリング × 価格設定のかけ算が一番良いもので決める。
  3. そうはいっても、必ず同じジャンルのモノを最低3つは見ておく。1つお気に入りができたら、残り2つみて決める。
    高いモノに限って、一品モノや期間限定の価格設定が多い。
    お見合い問題に近いのかも。
    普段から、少しでも興味があるモノは買うつもりが無くてもウインドウショッピングをしておくと良い。
    toyokeizai.net
  4. お気に入りのモノをちゃんと買っておくと、長く使うのでモノの数が減る。ミニマリストの多くにこの視点が無いのが残念。
  5. 実店舗では「購入までの時間が短い」ことが消費者にとって武器になることもある。

言いたいことは、以上。


婚約指輪も、デート中道を歩いている最中にたまたま目に入った指輪が気になり、そのまま店に入ってすぐ決めた。
そのときのエピソードを書く。

その日は結婚式場の下見をした帰り。
結婚式場から最寄り駅までタクシーで移動。
タクシー運転手の運転が酷すぎたので、途中で降ろしてもらった。
その降ろしてもらった場所の道沿いに指輪屋が。
たまたま目に入ったお店のウインドウにある指輪が気になったので、当時まだ彼女だったワイフに聞いたところ、気に入った模様。
店に入り、店先のウインドウにある指輪を見せてもらい、試着。
すると、店員さんが「今ならブランドの周年キャンペーンで15万円安くしますよ!!」と。(ただし、ある価格以上でないと割引適用ならず)

この時すでにプロポーズ済み。
プロポーズのため指輪を一人で何件か見に行ったが指輪のサイズが分からなかったのと気に入ったモノがなかったので、ダイヤのネックレスでプロポーズしていた。
僕らが"買う素振り"を見せたせいか、途中で店員さんが偉そうなおじさんに変わった。
どうやら営業部門のトップの人(営業本部長?)がたまたま視察で来ていたらしい。
僕が購入に必要な段取りを聞きたいとお願いすると、奥のテーブルを案内された。
ダイヤと指輪に関する説明を聞いた後、お金の話をするため、ワイフには席を外してもらった。
「今日、今ココでサインしても良い。その代わり、少しサービスをして欲しい」と頼んだところ、営業本部長さんからも打診があった。
彼は、ダイヤモンドを複数並べ、重さ、研磨、色、透明度のうち、色と透明度の異なる石を3つ並べた。
「今回お渡しするつもりだったダイヤと、それよりランクが高いプラス3万円のダイヤと、プラス8万円ダイヤ、計3つ並べてあります。
これを価格順に並び替えてください。」
席を外していたワイフを呼び戻し、僕とワイフはそれぞれ並び順を答えた。
僕とワイフの答えは、全く逆順で、僕が正解した。
ワイフは「私っていい女ね」と言い残し、また席を外した。

「元のダイヤも良いダイヤを使っていますので、高いダイヤに変えたところでパッと見では区別が付きません。
しかし、資産価値としては確かに違います。
これはお客様が奥様になる方への気持ちだけになります。
本来なら、プラス8万円ダイヤを本当に今日契約いただけるなら、プラス3万でお作りします。」
僕はそれを承諾し、サインする約束とともに、ダイヤのランクを上げてもらうことにした。
そこでダメ元で、攻めてみた。
「今は携帯から振り込みができる。サインした後、この場で振り込むとしたら、もう一声お願いできないですか」
営業本部長さんは、さらに誘いに乗ってくれ、
「結婚指輪も弊社で買うことが条件なら、結婚指輪を買う際に使える弊社の金券を4万分プレゼントさせていただきます」
これで契約することにした。
その場でサインし、携帯から口座に振り込み。
元値47万円の婚約指輪。
人生最大の衝動買いである。

手続きが全て済んだ後、僕もワイフも、営業本部長さんも妙に気分が高ぶってしまっていた。
昂揚した営業本部長さんからブライダルに関する情報を色々聞くことができた。
「名古屋の人は婚約指輪、結婚指輪の購入を決定するまでの時間が長い。来店して5,6回ぐらいが平均。」
「ゼクシィの広告枠が凄く高い。うちも載ってるけど、この枠だけで○万円した。」
「結婚式場と提携すると、客が大量に来て契約も取りやすい。だが、決まっても式場が半分近く持っていってしまう。だから、正規の価格を上げざるを得なくなってしまう。」
「ゼクシィや結婚式場とあえて提携しないことで、低コスト高品質を狙うところもある。例えば・・・・」
などなどなど...
この情報を持って結婚式の準備をおこなったので、思いのほか安く済ませることができた。
営業本部長さん様々だ。


高い買い物ほど購入に時間を賭けてしまうもの。
慎重に選んで最高のものを得るか、短い期間で決め最高のものを得るか。
本人の性格や、購入するものの性質によるところが大きいが、実店舗では「購入までの時間が短い」ことが消費者の武器になることを頭の隅に入れておいても良いのかも。


(僕は遅筆なのでこの記事に2時間かかりました)