3歩歩けば人は変わる

子どもの頃から親に叩き込まれた教えがブログのタイトルです。基本思いついたときしか書きません。

新人に教えることは「あいさつ」のみ

タイトルの通り。
年度始めということもあり、ネットを見てると、「新人に向けて教えたいこと」を扱った記事が沢山出ている。

人にものごと教えるのは案外難しい。
覚えることはできても、身に付けることはなかなか難しい。
そもそも人間は変わりにくい生き物なのだ。
特に、新人は周りの環境が急に変わって刺激も多く、覚えることが多いがために、色々詰め込むとオーバーフローを起こして、結局指導者が常に見ていないと、覚えてはいても、身に付けることはできない。
だから、可能な限り要点を絞った方が良い。

その中で僕が新人をフォローすることになったときに、必ず教えていたのは「あいさつ」だ。

あいさつは意味がないからしたくない、という人もいるが、意味がないからこそ効果がある。
人と会話をするときは、必ず話す理由が必要になるが、あいさつにはそれが必要ない。
その場に一緒にいること自体が話す理由になる。
毎日会う人にあいさつをすれば、毎日会う人と会話ができる。
人というのは単純なもので、たとえあいさつのような意味のないことでも、回数を重ねれば、会話の心理的ハードルが下がる。

「心理的ハードルが下がる」というのは新人にとって環境づくりの面で大きく働く。
何をやるにしても周りの意見や助けが入りやすくなる。
新人にとっての悪環境は放置。
組織の力を生かせない。
組織の力を使わないなら、組織に属する意味はない。
ただ独立しても結局営業活動のために、心理的ハードルを下げることは効果的なので、どちらにしてもあいさつは欠かせない。

あいさつをする上でのポイントとしては、大きく2つ。
1.ひとりひとりにあいさつをする。
2.ありがとうございますをちゃんと言う。「すいません」の9割は「ありがとうございます」に言い換え可能

これさえ守ってれば、だいたいあとは周りが勝手に成長のための段取りをしてくれる。
自分ひとりで出した結果でなくとも、結果うまく行けばだいたいOKになるのが社会人だ。
だから僕は、あいさつという一人にならないための習慣を新人には教えている。