話をうまく面白くしたかったら、話の練度を上げる
面白い人らと仲良くさせてもらって分かったのは、訓練が必要、ということ。同じ話を何度もして、話の練度を上げる。芸人も漫才やコントの練習を何度もして、その結果副産物をバラエティなどで発揮してるに過ぎない / “おもしろいことを言える…” https://t.co/QnvjD7y4qR
— Yusuke Makino (@mak_in) 2015, 11月 20
このテの話題で毎回思うのだが、話をうまくしたかったら、話の練度を上げることが何より大切。違う人に同じ話ばかりすれば、話し方や間の取り方の振り返りもできるので良い。噺家や漫才師は何度も同じネタをやる / “初対面の雑談、「話が途切れ…” http://t.co/hNKKMnOMuz
— Yusuke Makino (@mak_in) 2015, 9月 6
要約、以上。
自分で言うのもなんだが、話が面白い、上手い、と言われることが多い。
でも、昔から口下手で、今も緊張するととたんに言葉が出なくなる。
話が面白い、上手いのメージのせいで、緊張しやすいのに、やたらスピーチやシメの挨拶を任される機会が増えてきたのが、辛いところ。
社会人なりたての頃、毎晩のように飲んで遊んでいたのだが、そうすると自然と話が面白い人らと仲良くなった。
彼ら彼女らと、行動を共にすると、あることに気づく。
会う人会う人に決まってだいたい同じ話、テッパンのネタをして場を暖めるのだ。
そして、話の中で間や内容(ディティールを細かくする、話題の中心を変える、など)微調整する。
具体的に何をするか、と言うと、会う人会う人に同じ話をする。 これだけ。
テッパンのネタを鍛える - 3歩歩けば人は変わる
もちろん一度話した人には、同じ話はしない。
ただし、話を知らない人に向けて話すのであれば、一度聞いたことのある人が混じってても話す。
何を話すか、というと、自分の日常で起きた体験の中で他人が興味を示そうな話、つまり自分が面白いと思う自分の話である。
これを毎回やっていると、気付くことがある。
同じ内容の話なのに、話の進め方や表現、相手の興味によって全然違う反応になるということ。
何度もやるなかで、同じ話でもどう話せば面白い話になるのか、が分かってくる。
何度も話をして試行錯誤の結果、それは「テッパンのネタ」となるのだ。
こうして鍛え上げられたテッパンのネタは、比較的印象に残りやすい。
その印象が残っていれば、ヘマをしない限りはよい印象のまま話続けることができる。
僕や他のメンツも、同じようにテッパンのネタを披露する。
そして、一通りその場が終わった後、反省会。
間が悪い、逆に最高だった、など。
これを毎日繰り返す。
毎日繰り返すには、毎日違う人と会わなければならない。
一方で、たくさんの人と会って、相手のことを覚えていなくても、誤魔化す方法はある。
僕は、3ヶ月ぐらいのペースで新しいテッパンのネタを鍛え上げるようにしてる。
テッパンのネタを鍛える - 3歩歩けば人は変わる
これを意識的にやった理由は、僕が普段から飲み歩いてばかりいて、老若男女、新しく知り合う人が多くいたのだが、その母数が多すぎていちいち覚えられきれなかったから。
3ヶ月ペースでテッパンのネタを変えれば、再開したとき、以下のプロセスで誤魔化せる。
(1)相手が僕のことを知ってる感じのリアクションを取る。
(2)それに気付いたら、僕は相手を覚えていようといまいと、軽い会釈などのリアクションを返す。
(3)相手が話しかけてくるまで放置。大体放置しても話しかけてくる。
(4)相手は、テッパンのネタの強い印象が残ってるので、ほとんどケースでテッパンのネタの話題を振ってくる。
(5)相手が言わんとしてるテッパンのネタを使っていた時期を特定。そこから逆算して、「○○ヶ月ぶりぐらい?」と返す。
(6)最後にあった時期を覚えてあれば、相手には「自分のことをちゃんと覚えていてくれた」という印象を残せる。
話をするコツ、みたいなのが掴みやすいので、テッパンのネタを普段から鍛えて用意しておくことが大事。
また、面白い人は引き出しが多い、みたいなことが言われるが、単に過去鍛えたテッパンのネタから引っ張り出してるだけだったりする。
この話を面白くするための能力は、いわば筋肉のようなもので、鍛えれば強くなるし、使わないと衰える。
最近、まともに人と会話する機会が減ったので、また口下手に戻りつつあるこの頃である。
(遅筆なのでこの記事を書くのに、1時間半程度かかりました。)